ダイナメルト™ M シリーズ - 接着剤供給装置
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ダイナメルト Mシリーズのホットメルト接着剤供給装置(ASU)は、メートル規格に対応したコンピュータ制御式ホットメルト供給装置です。操作パネルの表示画面は非常に分かりやすく、表示言語の選択、すべての設定値やモーターデータの表示と比較などができます。
ダイナメルト Mは、当社の特許技術である炭化防止機能付きメルトオンデマンドシステムを採用しています。
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概要 |
ダイナメルト Mシリーズのホットメルト接着剤供給装置は3種類のキャビネットサイズ、4種類のホッパーサイズからお選びいただけます。ダイナメルト M 35では、マイクロプロセッサーによる温度制御で最大4本のホースと最大4個のヘッドのホットメルト接着剤の温度を正確に制御することができます。温度設定値として16個のゾーンの選択が可能で、オペレーターエラーやシステムの動作異常が発生した場合はシステムから自動的に警告やアラームが発せられます。
ダイナメルト/ダイナコントロールシステムでは、ホッパー、ホース、アプリケーターの温度を正確に比例制御します。また、ホースとヘッドをオンにするまでの加熱遅延時間のシーケンスをプログラムすることができます。
ダイナメルトシステムにはこのようなフレキシビリティの高い温度設定機能があるため、接着剤が長時間加熱されることがなく、接着剤の寿命を伸ばすことができます。また、エネルギー消費量も低減でき、最短時間でシステムを通常動作温度にすることができます。
ホットメルト接着剤溶融システム
最大4つの溶融ゾーンを個別に調整可能
接着剤を必要な量だけ溶融
先入れ先出し式の溶融プロセス
接着剤の劣化がない
接着剤が炭化しない
煙や煙霧が発生しない
接着剤の寿命が延び、性能が向上
保証期間7年のメルトオンデマンドグリッド
シングル構成とダブル構成のいずれの場合も4種類のホッパーサイズから選択可能
ご要望に応じ溶融グリッドの増設可能
高耐久性・高精度ギヤポンプ
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ダイナテックの独自性 |
メルト・オン・デマンド ホッパー
ホットメルト機器を停止させる第一の原因は接着剤の熱劣化です。
この問題に対処するためにITWダイナテックはメルト・オン・デマンド方式を開発し、特許を
取得しました。ITWダイナテックの縦型のホッパーは、接着剤を必要とされる量だけ溶かします。
ホッパー内のほとんどのホットメルトは低い温度のままで、固形の状態で維持されます。
必要とされる量のみの接着剤を溶かす利点は、スタートアップがより早いこと、エネル
ギーコストを低く抑えられること、粘度のコントロールがし易いこと、臭いの発生が減少することです。
メルト・オン・デマンド・ホッパー:
- エネルギー消費が少ない
ダイナメルトはホッパー内の低い部分にある接着剤のみを溶かすので、従来の機器と比較
してエネルギー消費量が少なくてすみます。ホッパー内の全ての接着剤を溶かして維持する
必要がないので、エネルギーや時間の節約になります。
- オペレーターの安全
ホッパー内上部の接着剤は比較的低温に維持され、大抵の場合固形の状態なので、
オペレーターが火傷する危険性が低くなります。
また、ホッパーに接着剤を補給する際の溶けた接着剤のはねかえりの危険性も低くなります。
- 準備完了までの時間が短い
ダイナメルトMシリーズはホッパー内の全ての接着剤を同時に溶かしません。
だから従来の機器と比較して、稼働準備が完了するまでの時間が短くてすみます。
- 接着剤の熱劣化が大幅に低減される
必要とされる量の接着剤のみを溶かすことにより、炭化の問題を最小限に抑えます。
従来の機器においては、接着剤を補給した時、固形のより密度が大きい接着剤がホッ
パーの底に沈んでゆき、古い接着剤をホッパーの上部へ押し上げていました。
このようにして接着剤が長い時間熱にさらされ、それが炭化の主な原因の1つとなっていました。
メルト・オン・デマンド方式ではこのようなことは起こりません。ホッパーの底にある溶
けた接着剤が先に使われます。もう1つの重要な利点は、メルト・オン・デマンド方式に
より加熱されるのはホッパー底部のみで、これによりホッパー側壁上の炭化物の蓄積が最小限に抑えられるということです。
- メンテナンスの頻度低減
メルト・オン・デマンド方式では、機器のメンテナンスの頻度が少なくてすみます。
炭化物をドレインポートから排出する頻度を大幅に軽減でき、フィルター詰まりやノズル詰まりも軽減します。
- ホッパーの保証期間は7年